『石目焼 竹内忠兵衛 円形陶板画 名古屋絵付 瀬戸焼 美濃焼』はセカイモンで8593f492から出品され、967の入札を集めて01月06日 16時 52分に、115000円で落札されました。即決価格は115000円でした。決済方法はに対応。京都府からの発送料は落札者が負担しました。PRオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。
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967 入札履歴
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第1・2回内国勧業博覧会(明治10年、14年)では、陶磁胎七宝を出品して、2回とも嘉賞を受賞しています。また、東京国立博物館には竹内忠兵衛・初代川本桝吉が共作した七宝花鳥文大壺の展示があります。
さて、本作は額装された石目焼の形の大陶板画です。石目焼そのものが珍しいのですが、更にそれが陶板であり、かつ形であり、かつ40cmを超える大作となれば、極め付きの稀少品と言えるでしょう。実際、私も未だかってこのような石目焼の陶板は見たことがありません。美術館でも見たことがありません。
寸法は、額の直径が53cmです。この陶板が19世紀にイギリスに渡ったどこかの時点で、イギリス現地で前所有者によって額装されたものと思われます。裏面は、欧米の絵画の額装で普通に見られる紙貼りです。ただ、絵画に較べて陶板は遥かに重いので、陶板画の額装方法としては適切ではありません。また、経年劣化のため、紙が破れやすくなっていますので、新たに背面の額装をやり直す方が良いでしょう。額装されているため、形陶板の正確な直径はわかりませんが、見えている部分から推測すると、直径40cmから46cmの間と推測されます。大変大きな陶板です。これだけの大きく平坦な歪みのない陶板素地を当時製作できたのは、瀬戸の加藤善治・川本桝吉・加藤勘四郎のいずれかしかいないでしょう。しかし、額装から陶板を外していませんので、確認できていません。
竹内忠兵衛の「名古屋 竹内造」の銘と併せて、石目焼の専売特許番号が裏面に記されています。
石目焼は難しい技術のため製造歩留は必ずしも高かったとは思われず、その為、殆どの作品は10数センチ前後の小さなサイズですので、40cmを超える作品は単なる修辞でなく極めて稀です。スカイブルーのグラデーションと黒雲を美しく使い分けた背景と飛雁の構図が見事です。
保存状態に関しては、表側にガラスの付いた額に保管されていたため、ほぼ新品のように見えます。因みに、額は木製の金塗装です。安価な石膏製ではありません。額だけでも結構な値段がすると思います。
尚、最近、私のこの説明文と添付写真をそっくりそのまま盗用して、価格を半額にした販売を装う詐欺サイトがいくつかあるようです。呉々も騙されないようにご注意下さい。私は有名オークションサイト以外には出品していません。